
車中泊には車中泊の道具を。
キャンプにはキャンプの道具を。
かつての僕はそう考えて、用途ごとに道具を買い揃えていました。
でも、気づけば車の荷室はパンパン。
「あれ積んだっけ?」と準備に追われ、片付けに疲れる日々。
「違う。もっとシンプルに生きられるはずだ」
たどり着いた答えは、「ザック一つ」でした。
このザックと食料さえあれば、車の中でも、山奥でも、災害時でも、同じように快適に眠り、飯が食える。
今回は、あらゆるフィールドで生き抜くために選び抜いた、僕の「野営装備システム」の記録です。
1. 命の核(The Core)

全てのベースとなる装備です。これらは常にザックの中にパッキングされており、どんな時でもここからスタートします。
- ザック: 全ての装備を飲み込む母艦。
- 寝具一式: シュラフ、マット、シュラフカバー。
- テント: 山岳用軽量テント(シェルター)。
- 照明: ヘッドライト、ソーラー充電式ランタン。
- 救急道具:必要そうなものを箱から出してジップロックにまとめる。
「着て寝る」という合理性

北海道の冬を想定していますが、実はシュラフ自体は極寒冷地用のハイグレードなものではありません。
なぜなら、「ある程度暖かい格好のまま寝る」スタイルだからです。
ダウンジャケットを着込んだまま寝袋に入る。
これにより、巨大な寝袋を持ち運ぶ必要がなくなり、荷物は圧倒的に軽くなります。
何より、起きてすぐに動き出せる「即応性」こそが、サバイバルにおいては重要だと考えています。
2. 登山モード(Hiking Mode)

山へ入る時は、基本セットに「クッカーセット」を追加します。
- 追加装備: アルコールストーブ、チタンポット、アルコール燃料、カトラリー。
- 運用: ザックを背負って移動し、気に入った場所が今日の宿。湯を沸かし、温かい食事を摂るだけで、山の中は極上のリビングになります。
3. キャンプモード(Camping Mode)

車で移動し、焚き火を楽しむキャンプなら、少し贅沢をします。
基本セットに「焚き火台・家具」をプラスします。
- 追加装備: 軽量焚き火台、火バサミ、着火道具。
- 追加装備(家具): 軽量コット、アウトドアチェア。
地面から離れる快適さ

このモードの主役は「コット」です。
地面からの底冷えを物理的に遮断し、ベッドのような寝心地を作る。
そして「チェア」に座り、焚き火を眺める。
重量制限の緩いキャンプならではの、居住性を重視した構成です。
料理拡張オプション(Gourmet Option)

地元の食材や、釣った魚を本気で料理したい時。
そんな時は迷わず「調理特化装備」を追加します。
- 追加装備: スキレット(鋳鉄製フライパン)、鉄鍋。
- 運用: チタンのクッカーでは難しい「焼く」「煮込む」をこなすための鉄器。重いですが、蓄熱性は段違い。肉や魚を美味しく食べるための妥協なき選択です。
4. 車中泊モード(Van Life Mode)

このスタイルが真価を発揮するのが、実は車中泊です。
使うのはザックの中の「寝具のみ」。
電力と食は、相棒である「ジムニー」のシステムに任せます。
独立した電力システム

ジムニーはただの車ではなく、発電所です。
- 発電(ソーラー): ルーフボックスの上で太陽光を受け止める。
- 発電(走行): 走りながらバッテリーを満たす。
- 蓄電: 全てをポータブル電源に集約する。
車内というコックピット

- 炊飯: ポータブル電源で炊飯器を動かす。火を使わないので、締め切った車内でも安全に炊きたてのご飯が食えます。
- 充電: スマホもカメラも、全てここから給電。車のバッテリー上がりを気にする必要はありません。
寝床の展開

ザックからシュラフとマットを取り出し、フルフラットにした座席に放り込むだけ。
テントは要りません。ジムニーという「鉄のシェルター」が守ってくれるからです。
基本セット同様、着込んで寝るスタイルなら、エンジンを切った氷点下の車内でも朝まで熟睡できます。
まとめ:持たない自由

道具を減らすことは、不便になることだと思っていました。
しかし実際は逆です。
管理すべき道具が減り、準備と撤収の手間が消え、フットワークが軽くなる。
ザック一つあれば、どこへだって行ける。
このミニマムな装備こそが、僕に究極の自由を与えてくれました。


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