こんにちは! kecchiblogへようこそ。
僕の自給自足の暮らしを支えているもの。それは、DIYで作り上げた数々の拠点だけではありません。この暮らしの本当の豊かさの源泉は、僕の家のすぐそばに広がる、雄大な北海道の自然そのものです。
今回は、僕の日常の一部である「食料調達」に焦点を当てて、この土地がいかに素晴らしい恵みを与えてくれるか、その魅力をご紹介します。
春:雪解けの森で、価値観が変わる
長い冬が終わり、雪解け水がキラキラと輝き始める頃、僕の食料調達シーズンが幕を開けます。まず向かうのは、まだ少しひんやりとした、春の匂いが満ちる山の中です。
お目当ては、春の味覚の王様、「山菜」。


その他にも、ツンとした辛味がたまらない山わさびや、一度食べたらやみつきになる行者にんにくなど、春の山はまさに宝の山です。
都会で暮らしていた頃、スーパーの片隅に山菜が並んでいても、見向きもしませんでした。しかし、自分の足で探し、土の匂いを感じながら見つけ、感謝していただく。このプロセスそのものが、最高の調味料なのだと、この土地は教えてくれました。
夏から秋へ:相棒と挑む、川と海の恵み
夏になると、次は川と海が僕を呼んでいます。
川では、美しいパーマーク(模様)を持つヤマメやイワナが、僕のルアーに果敢にアタックしてきます。渓流のせせらぎを聞きながら、愛犬と二人、魚との一対一の駆け引きに集中する時間は、何物にも代えがたい、最高の瞑想です。

そして、海に出れば、さらにダイナミックな恵みが待っています。ルアーフィッシングで狙うのは、ホッケ、青物、そして高級魚のヒラメやカレイ。
特に、この肉厚のヒラメがルアーに食いついた時の衝撃は、今でも忘れられません。ずっしりと重い引きに「これは大物だ!」と確信し、慎重に、でも大胆にリールを巻く。孤独なファイトの末、海面に現れたその巨大な姿を見た時の興奮は、まさに釣り人だけの特権です。

秋、そして冬へ:保存食と、氷上の楽しみ
秋は、収穫と保存の季節。山で拾った栗は、来たる冬へのささやかな、しかし最高の贅沢品です。

そして、採りすぎた山菜や、食べきれない魚は、先人たちの知恵である「保存食」へと姿を変えます。


…とは言っても、冬のために保存しておくはずが、あまりの美味しさにあっという間になくなってしまうのが、我が家の常ですが(笑)。
そして、あたり一面が白銀の世界に変わる冬。食料調達が終わるかと思いきや、ここには氷上の楽しみが待っています。凍った湖に穴を開けて楽しむ、ワカサギ釣りです。



季節を味わう、本当の豊かさ
畑が我が家の「無料スーパーマーケット」なら、この土地の山、川、海、そして凍った湖は、「旬の食材が尽きることのない、巨大なパントリー(食料庫)」です。
都会で暮らしていた頃、僕はお金で時間を買い、便利さを手に入れていました。しかし、この土地で僕が手に入れたのは、お金では決して買うことのできない、「季節と共に生きる」という、人間本来の豊かさでした。
画面の中の天気予報ではなく、肌で感じる風の匂いで、山の恵みが芽吹くのを知る。スーパーの特売日ではなく、潮の満ち引きや氷の厚みで、自然の恵みをいただくタイミングを知る。
そんな、自然との対話の中にこそ、僕が求めていた答えがあったのかもしれません。

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