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耕さず、肥料もやらずに野菜は育つのか?【自給自足の原点】知識ゼロで挑んだ自然農法、最初の一歩

2025 10/16
畑と開墾の記録 (Farming & Reclamation) 自給自足の考え方 (Thoughts on Self-Sufficiency)
2025年9月27日2025年10月16日

こんにちは! kecchiblogへようこそ。

僕が自給自足の暮らしを志した時、その中心にはいつも「畑」のイメージがありました。

自分の手で、土に触れ、食べるものを育てる。

それは、この暮らしの根幹をなす、大きな、そして素朴な夢でした。

今回は、僕が北海道のこの土地で踏み出した、記念すべき「最初の一歩」。

知識も、高価な機械も、コネもない。ただ「やってみたい」という情熱だけを胸に、たった一人で畑を作り、初めての収穫を迎えるまでの物語です。

目次

僕が「耕さない農業」を選んだ理由

農業といえば、トラクターで畑を耕し、化学肥料を撒き、虫がつかないように、他の草が生えないように農薬を散布し、そして最後は機械で一気に作物を収穫する。

それが、何も知らなかった頃の僕のイメージでした。

効率的で、近代的で、でもどこか、生き物としての実感が伴わない世界。

しかし、会社員時代に知った「自然農法」は、その常識を根底から覆すものでした。

耕さない。肥料も農薬も使わない。草を敵とせず、味方につける。

刈った草を土の上に敷き詰める「草マルチ」。

それがゆっくりと分解されて土の滋養となり、虫たちが集い、その営みすらも豊かな土壌の一部となる。

自然界のサイクルを邪魔するのではなく、その力を借りる。

何より、トラクターのような高価な機械がなくても、草刈機と鍬さえあれば始められる。

借金をせずに、自分の身の丈でスタートできる。

僕が目指す自給自足の姿は、まさにこれでした。

すべては、この手つかずの広大な土地と、一つの決意から始まった。

土との対話:草刈機と鍬だけで

決意は固まりました。

まずは、僕の背丈ほどもある草を、草刈機で薙ぎ払っていく。

現れた黒い土の匂いを深く吸い込むと、不思議と力が湧いてきました。

剣先スコップで溝を掘り、その土を盛り上げて畝の形を作る。鍬で固まった土を砕き、優しくほぐしていく。

それは単なる肉体労働ではなく、まるで初めてこの土地と対話するような、神聖な時間でした。

そして最後に、最初に刈り取った大量の草を、生まれたばかりの畝の上に、ふかふかの布団のように敷き詰める。

これで、僕の最初の畑は完成です。

草刈機と剣先スコップと鍬だけ。これが僕の城であり、希望の畑だ

大変なのは、最初のこの畝作りだけ。

一度作ってしまえば、あとは毎年耕す必要なく、この畝を何年もそのまま使い続けていくことができます。

それもまた、僕が自然農法に惹かれた大きな理由の一つです。

種を蒔き、毎日様子を眺めていると、やがて草のマルチの間から、小さな、しかし力強い緑の双葉が顔を出しました。

芽が出た瞬間。この小さな命の力強さに、思わず息を呑んだ。

そして、収穫の時。

自分の手で土の中から掘り出した野菜たちは、形は不格好かもしれないけれど、生命力に満ち溢れ、まるで宝石のように輝いて見えました。

収穫の奇跡、そして畑は「我が家のスーパー」になった

そして、収穫の時。

自分の手で土の中から掘り出した野菜たちは、形は不格好かもしれないけれど、生命力に満ち溢れ、まるで宝石のように輝いて見えました。

瑞々しいレタスも、太陽の恵みを一身に受けて育ってくれた。
採れたてのラディッシュ。土の香りがした。
そして、感動的なほど美味しかったニンジン。

自分で育てた野菜は、すべてが格別に美味しかった。特にニンジンには驚きました。

スーパーで買うニンジンのような特有の臭みが全くなく、それでいて、大地の香りが鼻に抜け、噛むほどに優しい甘みが口の中に広がる。

あまりの美味しさに、思わず笑ってしまいました。「本物のニンジンの味って、これだったのか」と。

この日を境に、僕の暮らしは変わりました。

「今日のご飯は何にしようかな」そう思ったら、まず畑に行く。

畑は、我が家の「無料のスーパーマーケット」になったのです。

スーパーまで遠いこの土地で、自分の手で育てた安全な野菜がいつでも手に入る。

これほどの豊かさがあるでしょうか。

その日の収穫が、そのまま食卓へ。これ以上の贅沢はない。

この最初の小さな成功が、「大丈夫、この土地でやっていける」という、僕の大きな自信になりました。

自給自足という壮大な夢が、確かな現実として根を下ろした、忘れられない最初の記憶です。

畑と開墾の記録 (Farming & Reclamation) 自給自足の考え方 (Thoughts on Self-Sufficiency)
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はじめまして。
元会社員。都会での暮らしを経て、現在は北海道の道南エリアで自給自足の暮らしに挑戦しています。

相棒は、自家孵化で命を繋ぐ50羽の鶏たちと、頼もしい縄文柴犬。
2町(東京ドーム約半分)の耕作放棄地を開墾しながら、太陽光発電で電気を自給するオフグリッドな毎日です。

このブログでは、そんな日々のリアルな記録や、暮らしの中で得た知恵を発信していきます。

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けっち
はじめまして。
元会社員。都会での暮らしを経て、現在は北海道の道南エリアで自給自足の暮らしに挑戦しています。

相棒は、自家孵化で命を繋ぐ50羽の鶏たちと、頼もしい縄文柴犬。
2町(東京ドーム約半分)の耕作放棄地を開墾しながら、太陽光発電で電気を自給するオフグリッドな毎日です。

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