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【鶏ファーストDIY】100羽が快適に暮らす!雪と獣害に勝つ、僕の鶏舎の設計思想

2025 10/16
DIYとものづくり (DIY & Crafting) 自給自足の考え方 (Thoughts on Self-Sufficiency) 鶏との暮らし (Chicken Life)
2025年9月25日2025年10月16日

こんにちは! kecchiblogへようこそ。

僕の暮らしの主役であり、最も賑やかなパートナーである30羽以上の鶏たち。
彼らが毎日を安全で、快適に過ごせる「家」を作ることは、僕にとって最優先のプロジェクトでした。

今回は、知恵と工夫、そしてたくさんのもらい物で作り上げた、我が家の「鶏舎」について。
なぜこの形になったのかという設計思想から、北海道の厳しい自然環境と戦うためのユニークなアイデアまで、その全貌をご紹介します

目次

設計の原点:北海道の雪と獣から鶏たちを守るために

鶏舎作りで最初に考えたのは、場所です。100羽規模の鶏が暮らせる広さを確保しつつ、北海道の冬の最大の敵である「雪」の影響を最小限に抑えなければなりません。

建設前の更地。ここからすべてが始まりました。

僕がこの場所を選んだ理由は、雪対策にあります。
片側は川、もう片側は広くスペースが取れるため、屋根から落ちた雪の除雪が非常に楽なのです。

建物の形は、知人から大量に譲り受けたビニールハウス用のパイプを活かせる「ビニールハウス型」に決めました。
コストを抑えられるだけでなく、プロの養鶏家さんでも採用している実績のある形です。

そして、設計における最大の難題が「地面の下からの獣害対策」でした。
キツネやイタチは、わずかな隙間から地面を掘って侵入してきます。
通常は、地面を50cmほど掘ってコンクリートや波板を埋めるのですが、これを一人でやるのは現実的ではありません。

そこで僕が考えたのは、パイプを獣が入れないギリギリの隙間で、地面に直接打ち込んでいくという方法です。

地面にパイプを打ち込み、骨組みを組んでいく。

これが、このDIYで最も大変な作業でした。

地面の下にある石に阻まれながら、一本一本ハンマーで叩き込んでいく。

このパイプの壁は高さが1メートルほどあるのですが、結果的にこれが獣の侵入を防ぐだけでなく、鶏舎の下部に常に新鮮な空気が流れる通り道にもなりました。

まさに偶然の産物です。

鶏の習性と自然の循環を活かす工夫

骨組みができれば、あとは網を張り、雨風をしのぐための壁を作っていきます。

金網と普通の網で、壁を作っていきます。
ビニールを被せれば外枠は完成しました。

「掃除をしない」という選択

鶏舎の内部を作る上で、僕が一番こだわったのが「止まり木」の形です。

鶏は夜、高い場所で眠る習性があるため、止まり木は必須です。

僕の鶏舎の床は土。鶏糞の掃除はしません。

敷き詰めた草や土と混ざり合い、微生物の力で自然に分解され、臭いもなく、そのまま極上の肥料へと変わっていくのです。

そこで僕は、この自然な肥料作りの場を邪魔せず、空間全体を広々と使えるよう、このような形の止まり木を自作しました。

鶏たちの動きを妨げない、宙に浮くような設計の止まり木。

この形なら、鶏たちが自由に動き回れるだけでなく、将来的に肥料を畑に運び出す際も、作業が圧倒的に楽になります。
この手間のかからない「循環」を考えた設計も、僕のこだわりの一つです。

日が沈んできたら、止まり木に登って寝る準備をしています。

「発酵させない」という選択:餌へのこだわり

平飼い養鶏では、手間ひまかけて発酵飼料を自作して与えるのが良い、という話をよく聞きます。
でも、僕はふと疑問に思いました。

「野生の鳥は、発酵した餌なんて食べているだろうか?」と。

発酵にとって最も重要なのは温度。
そして、その最適な環境は、動物の体内、つまり「腸」です。

僕の考えはシンプルです。

人間がわざわざ発酵させた餌を与えなくとも、発酵の元となるものを食べさせれば、鶏自身の体内で、最も自然な形で発酵が行われるはず。

だから僕は、手間のかかる発酵飼料は作らず、鶏たちが自然界で口にするような、多様な餌を与えることを大切にしています。

完成した楽園と、鶏たちの毎日

そして、ついに鶏たちの新しい家が完成しました。

完成した鶏舎。ここで鶏たちの新しい毎日が始まります。

中には、卵を安心して産めるように、木の温もりがある産卵箱も設置しました。
後に撤去して新しい産卵箱を作りました。

この鶏舎のおかげで、50羽以上の鶏たちが、夏も冬も快適に過ごしています。床に敷き詰めた大量の草は、彼らのベッドであり、遊び場であり、そして糞と共に、やがては土に還り、畑の栄養となります。

厳しい冬、雪に覆われても、この鶏舎は彼らを守ってくれます

雪景色の中の鶏舎。北海道の冬の日常です。

この写真を見て、「冬の間、壁がなくて寒くないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、僕の考えでは、鶏にとって寒いことより大事なのは、

新鮮な空気です。

空気がこもると病気の原因にもなります。

僕は、鶏たちが常に健康でいられるよう風通しを最優先に考え、壁を完全に塞がないまま一冬を越しましたが、鶏たちは皆、元気に冬を乗り越えてくれました。

参考にした本です。

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DIYとものづくり (DIY & Crafting) 自給自足の考え方 (Thoughts on Self-Sufficiency) 鶏との暮らし (Chicken Life)
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この記事を書いた人

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はじめまして。
元会社員。都会での暮らしを経て、現在は北海道の道南エリアで自給自足の暮らしに挑戦しています。

相棒は、自家孵化で命を繋ぐ50羽の鶏たちと、頼もしい縄文柴犬。
2町(東京ドーム約半分)の耕作放棄地を開墾しながら、太陽光発電で電気を自給するオフグリッドな毎日です。

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けっち
はじめまして。
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相棒は、自家孵化で命を繋ぐ50羽の鶏たちと、頼もしい縄文柴犬。
2町(東京ドーム約半分)の耕作放棄地を開墾しながら、太陽光発電で電気を自給するオフグリッドな毎日です。

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